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実存主義の本

2022年4月6日

最近読み進めている本

サルトルの実存主義について考えるのが楽しくなってきた今日この頃。 「実存主義とは何か」「嘔吐」はサルトルの実存主義関連の書籍で、ハイデガーの「存在と時間」は「実存主義とは何か」で紹介されている。 「実存主義とは何か」は今2周目で、「存在と時間」は今読み進めているところ。 「嘔吐」は今日届いた。パッと見たところ日記の形式で書かれているよう。

「不安」について

今考えているのは「不安」について。 どうやら実存主義ではあらゆるものの「実存」は人間の「不安」から形作られると考える。 仮に人間がある問題に直面した時の選択の連続によって全ての行動を決定しているとし、その選択の際に不安を感じるとする。 例えばこのような状況があったとしよう。何か課題の締め切りが近づいており、次のような選択を迫られる。 今すぐ課題に取り掛かり、少し余裕を持って提出する。一方、ギリギリまで課題はせず自分の今やりたいことをやる。 この時少なからず「提出に間に合わないのではないか」「自分のやりたいことができない状態に置かれてしまう」といったあらゆる「不安」を感じる。 そうして「不安」を乗り越えた上でどちらかの選択をし、行動するわけである。 こうしてやっと、「取り掛かれていない課題(もしくは取り組んでいる課題)」「課題を取り組んでいる自分(もしくは…)」が「実存」することになる。 「不安」から「行動」が生まれ、「行動」が「実存」を形作るのである。

かなり雑な理解で、おそらく間違いがある。例えば、「木」や「太陽」はどのようにして「実存」するのか。 これが人間の「不安」を元に形作られているとは考えにくい。理解をさらに深める必要がまだまだありそうだ。

理解するのは難しいが楽しい

この3冊は私にとってはとても難しい内容である。高校で倫理は取ってなかったし、歴史もあまり得意ではない。 これらの本を読むときにいつも通り読んでいても理解が進まなかったから、1行ずつ理解を深めてから進むことを特に意識した。 すると、途端に自分の中でたくさんの問いが生まれ理解も進んでいった。 そうなってからはとても楽しく読めた。三冊をパッと見比べた限りでは「実存主義とは何か」が一番ライトで、「存在と時間」が一番難しい(実は3巻立て。あと2冊ある…)。 今は「存在と時間」を読み進めているが、一度読み終えたらまた「実存主義とは何か」に戻ってというようなことをこの3冊でやってみようと思っている。

副作用

プログラムのソースコードを読む際に、少しながらこの読書の影響を感じている。 ソースコードを1行ずつ理解しながら読み進めることで、そのソースコードの意味が手に取るようにわかる。 読み飛ばすのは相当慣れていない限り、やるべきではない。わかってはいるがやりがち。 読み飛ばさない癖をしっかりと身につけたい。